ツーバイフォー工法の知識

ツーバイフォーは北米で始まった工法です

木造であるツーバイフォー住宅は、日本の気候環境にもマッチ。37年余、安全で快適な住まいとして日本でも多くの皆様に愛され、ここ数年、年間約10万戸近くが建設され、既に全国で200万戸が建っています。

規格化された構造材

ツーバイフォーは、複雑な継ぎ手・仕口をなくし、単純化された施工方法により施工者の技量に左右されることが少なく、品質と性能が確保出来ます。

ツーバイフォー工法では、主に規格化された枠組壁工法構造用製材を使用します。それぞれの部材は、JAS規格によって厳しく品質がチェックされ、使用する箇所ごとに製材品の種別なども定められています。

接合部には専用の釘や接合金物(Cマーク金物など)を使用します。

釘はサイズ別にカラーリングが施されています。これは一度打ち込んでしまうと確認の難しい釘を、釘頭の色によりチェックできるように考えられたものです。

このように規格化された材料が使われるため、コストダウンのために木材を細くしたり、鉄骨を薄くしたりといったような、ごまかしは無く安定した品質を確保することができます。

面構造とダイヤフラム

「ツーバイフォー工法は地震に強い」そういわれるのには理由があります。

床・壁・屋根が一体となったモノコック構造のツーバイフォー住宅は、地震の揺れを6面体の建物全体で受け止めて力を分散させます。地震力が一部分に集中することがないため倒壊・損傷がなく、地震に対して抜群の強さを発揮します。

北米の伝統的工法として発展してきたツーバイフォー工法の特徴として、構造耐力上主要な役割をなす床は、日本の伝統木造の火打ちなどと異なり、床下張材と根太材の組み合わせによって力を発揮します。

木は意外と火に強い

実は、木の家は、耐火性にも優れています。

木は火に弱い、とお考えではありませんか?確かに木材は燃えやすい性質を持っています。しかし、ある程度の太さや厚さのある(つまり断面が大きい)木材は、いったん燃えても表面に炭化層をつくるだけ。火は内部まで進行しないため、強度が低下しにくいという性質を持っています。

消防士の間では木造より鉄骨造の家が恐れられています。高温で熱せられた鉄骨は急速に強度が低下し、不意に階上が崩れて負傷することがあります。対して、木造の構造面は表面が燃えても強度は保たれるので、比較的安全に消火活動ができるのです。

 

ツーバイフォー住宅の場合、火の通り道となる床や壁の枠組材などが、ファイヤーストップ材となって空気の流れを遮断し、上階へ火が燃え広がるのをくい止めます。2重3重の防火機能をもつ「ファイヤーストップ構造」によって、ツーバイフォー住宅は初期消火の可能性が高く、火災時の被害を最小限に抑えます。

優れた断熱性・気密性

高気密高断熱
高気密高断熱

ツーバイフォー住宅の外壁は、枠組材に構造用面材を貼った大壁構造のために、枠組材の間に空気層を作ります。また、断熱材はその空気層を充填するため施工も容易です。構造体自体を断熱化し易く、気密施工も容易なために建物自体がもともと優れた断熱性・気密性を兼ね備えています。

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